一時的なドミナントについて(1)

黒白・無外流
記事COLON 200
登録日時COLON 土 2 2 2008, 03:51
お住まいCOLON 新潟県新潟市西区

一時的なドミナントについて(1)

投稿記事 by 黒白・無外流 » 金 4 4 2008, 08:40

短音階の説明が複雑になってきましたので分けます :o

多くの楽曲の場合、機能的和声(コーダル)においてその調性内で楽曲が成立してしまうことは稀で一時的な転調や強調させる解決が生まれます。この機能を演出するのが一時的なドミナントです。スケールなどの楽典よりもクラシックギターにおける理論において楽曲の解釈のためにはこちらの方が肝要ではないかと思うので分けました。

例えばハ長調(CM)で通常の場合ドミナントはG7しかありません。でも実際においてG7に向かうD7、Amに向かうE7、Fに向かうC7など普通に弾かれていると思いますしそれは曲の中でアクセント、或いはドラマチックな演出にもなっていると思います :o 。多分演奏の中でも感情を込めやすかったりそういう力を持っています。

この理屈は一番シンプルに考えると、解決したいコードの前のコードを仮のV7thとしてトライトーンを持たせ解決力を持たせるということです。またその変化させるコードは4度上行(=5度下降)の位置になければなりません。
コード・トーンはRoot - M3rd -P5th -7thにならなくてはいけませんので、多くの場合m3rdである音が#し、仮のV7になる事が多いはずです。ここで「多くの場合がヒント」でEmがE7になる時はGがG#に、DmがD7になる時はFがF#に、と臨時の調号が付きますね :o 。元々7thを持っていますからm7コードがM3rdを持つ場合、多くが「一時的なドミナント」になるということです。

なので例えばこういった進行が考えられます。

Em - Am - Dm - G7 - CM7

ex:Em - E7 - Am- A7- Dm7- CM7

実際に弾いて見られればその和声の向かう力が増しているのが分かると思います。これが縦軸においてのいろいろな試行錯誤が行なわれた古典の時代においての調性の模索だったと思われます(クラシックの古典は詳しくなくすみません :oops: )。

この一時的なドミナントは曲の解釈や、編曲を行なう上でも強力な力を持つのでまた詳しく書いて行きたいと思います。。。ということでブレーンさん(笑)良いかな? :wink:
Jazz長屋からクラシックを意識して二十年近く。右も左も分からない初心者です。

プレーン
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登録日時COLON 金 21 3 2008, 01:56

Re: 一時的なドミナントについて(1)

投稿記事 by プレーン » 月 7 4 2008, 05:31

わざわざ別トピまで建てて下さってありがとうございます :D
個人的にⅠ△→Ⅰ7の進行は好きなんです。
盛り上がり直す(?)感じが溜まらなくて(@´ー`)笑
元々7thを持っていますからm7コードがM3rdを持つ場合、多くが「一時的なドミナント」になるということです。
確かにそうですね!逆にC△やF△が
C△→C7→G△→Am→F7→E△
みたいにセブンスコードになって進行するときは△7コードがm7tnをもって「一時的なドミナント」になったってことでしょうか!?
未来は僕等の手の中!!

黒白・無外流
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Re: 一時的なドミナントについて(1)

投稿記事 by 黒白・無外流 » 月 7 4 2008, 08:09

プレーン さんが書きましたCOLON個人的にⅠ△→Ⅰ7の進行は好きなんです。
盛り上がり直す(?)感じが溜まらなくて(@´ー`)笑
やっぱりそうですよね。ハッとさせる部分でもあるし作曲家の意図が伝わってくる様です。この一時的なドミナントはそこら中に出て来ますから、演奏のしかたにグンと差異が出て来ますから、この苦労も良いものですよ :o
元々7thを持っていますからm7コードがM3rdを持つ場合、多くが「一時的なドミナント」になるということです。
確かにそうですね!逆にC△やF△が
C△→C7→G△→Am→F7→E△
みたいにセブンスコードになって進行するときは△7コードがm7tnをもって「一時的なドミナント」になったってことでしょうか!?
その通りです、ただC7からGにはあまり行きませんけどね(笑)向かうのはFです。例えば4度進行を多用して作ってみましょうか?。Basicはこんな感じです。応用があってどんどん細分化されるのですがここでは止めておきます。

Dm7 - G7 - CM7 - Gm7 - C7 - FM7 -Fm7- Bb7 - Em7 - A7 - D7 - Dm7 - G7 - CM7(ふぇるま〜た)
Jazz長屋からクラシックを意識して二十年近く。右も左も分からない初心者です。

黒白・無外流
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一時的なドミナントについて(2)=半音上の7thの説明

投稿記事 by 黒白・無外流 » 木 10 4 2008, 16:53

駄目だ今日は練習に行き詰まってます。なのでトピックを進めます :cry:
ここまでくどいかなと言う程、ドミナント7thが4度進行である事を書いて来ました。もう一度書くと5度圏サークルはこの様になります。

C7 - F7 - Bb7- Eb7 - Ab7 - Db7 - Gb7 - B7 - E7 - A7 - D7 - G7 - C7(1周してエンドレス)

Root音だけ弾いてもこの4度進行が不自然でないのが分かる程、スムーズです。
でもこれにも代理コードが存在するのです。多分多くの方が「4度じゃないのもあるよ!どうして?」と言う疑問があると思います。そこを分かり難いかも知れませんがCM(ハ長調)で見て行きます。

V7th=G7 構成音:G - B - D - Fとなり、重要なBとFでトライトーン(増4度)を持ちます。ここが味噌ですミソです(笑)これを覚えておいて、次のコードを見てみます。

IIb7=Db7th 構成音:Db - F - Ab - B(Cb)。なんと!ここにもFとBのトライトーン(増4度)を3rdと5thが入れ替わっただけで、同じ機能を持つのです :o 。これが多くの楽曲で半音上のドミナントとして登場するゆえんです。同じトライトーンを持つので代理関係としてV7をIIb7に置き換えることも出来ます。

例をいくつか。
Dm7 - G7 - CM7 は「Dm7 - Db7 - CM7」。こう言う事もあります。FM7 - E7 - Am7を「F7 - E7 - Am7」

多分多くの楽曲で出てくるのはこの半音上の代理を利用したものです。いままで4度を強調したのは、あくまでもV7thに対しての代理でIIb7が使えるというBasicの為でした。でもこの関係さえ把握してしまえば、色々な応用が効き「解決したいコードの半音上の7thが使える」で構いません。

使える音階などは曲の解釈と関係ないので別の機会に。使える音階、つまりスケールも同様です。
とにかく、これで様々なドミナントの基本は出ました。 :o 。最初の5度圏で試してみましょう。

C7 - B7 - Bb7- A7 - Ab7 - G7 - Gb7 - F7 - E7 - Eb7 - D7 - Db7 - C7 :twisted:!うほほ!
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