基礎練

勇太
記事COLON 3
登録日時COLON 水 1 3 2006, 22:53

基礎練

投稿記事 by 勇太 » 木 2 3 2006, 01:05

はじめまして。マンドリンオーケストラでギターを始めて一年半ほどになります。
オーケストラでは半音階、ハ長調スケール、カルカッシのアルペジオ22題をやるように言われているのですが、何か他にも有効な基礎練を教えていただければ幸いです。

Ataka
記事COLON 152
登録日時COLON 火 22 11 2005, 20:08
お住まいCOLON ドイツ

投稿記事 by Ataka » 土 4 3 2006, 01:37

勇太さん、はじめまして。

マンドリンのオーケストラというのは大学などのサークルでしょうか?私も学生時代、大学のギターアンサンブルに属していて”怖ーい”先輩から「1日5時間は練習するように!そのうち半分以上はスケールに費やしなさい!」と言われ、ひたすらスケールを練習していた思い出があります。・・・で、それでギターが上手くなったかといわれると・・・。

その先輩も、その上の先輩から「スケールは大切だ」と言われて、なぜ大切なのかも解らずにひたすら練習していたのでしょう。すさまじい速さのスケールを弾けるのに、曲となるとさっぱり弾けない、という人が私の所属していたサークルには少なくありませんでした。

その後、ギターの先生についたり、色々なギタリストの話を聞くに従い「目的のはっきりしない基礎練習はむしろ害である」と思うにいたりました。

例えば一般に基本練習として「セゴビアのスケール練習」が挙げられる事が多いのですが、このスケール練習ははっきり言って、かなりアドヴァンス向けの物です。というのは、一つのスケールの中に「低音弦から高音弦にまたがる弦の移動」「ポジションの移動」「ポジション移動に伴う左手の拡張の変化(とくにハイポジション)」と、ざっと挙げただけでも意識しなくてはならないポイントが多々あるからです。ですから、「セゴビアのスケール」はむしろ「様々な基礎的技術の総仕上げ」として捉えるべきだあって、真の意味では「基礎的」な練習ではないと思います。

具体的にどの様な基礎練習をするかという事ですが、これに関しては昨年参加したLigitaの講習会の中で、様々なトップギタリスト達(ディヴィッド・ラッセル、アルヴァロ・ピエッリ、パヴェル・シュタイドル、福田進一)が曲の練習に入る前のウォームアップをどの様にしているかということを教えてくれるセッションがありましたので、それらについて掻い摘んで書いてみます。

どのギタリストも述べていたのが、まず最初に"姿勢"をチェックすることでした。「正しく座っているか?」「背筋が曲がっていないか?」「ギターを構えたときに、体のどこかに不要な力が入っていないか?」などのポイントを一つ一つチェックするのだそうです。

そのチェックが終わったら、例えばiで1弦の開放の音を弾いて見ます。そして、音を出したときに「体のどこの筋肉が使われ」「それが強張ったりしていないか?」ということをチェックして、体の中に違和感がないかどうかを確認します。例えばiで弾弦したとします。この時、指の付け根の関節から動かすと、実際にはひじの辺りにある腕の筋肉も連動して動くことが解ります。このようにしてiの指が終わったら、m,aと順次、確認してゆきます。

これが終わったら、こんどはi,m m,a i,aで2音だけ弾いて同様のチェックを行います。これが終わったら、i,m,iなど3音、i,m,i,mの4音と段階的に音数を増やしてゆきます(5音以上はやらない)。また、この時点では全て開放弦で、左手は関与しません。

まだ、色々ありますが(2つの弦にまたがる場合、和音、アルペジオなど、ただし全て開放弦)、重要なのは右手のみに集中することだそうです。右手が一通り終わったら、今度は左手のみに集中した練習を行います。例えばスラーや「カニ歩き」とか「クモSpider」とか呼ばれる練習です。

そして最後に左右の指をシンクロさせる練習を行います。このように非常に単純な練習から初めて段階的に複雑にしてゆきます。また重要なのは「一つの基礎練習に対して一つのテーマに絞る」ということでした。

それから、これはアルヴァロ・ピエッリが言っていたことですが、例えば練習中の曲の中に難しい箇所があった場合、その箇所のみを取り出し、その時の指の動きを注意深く解析・分解(例えば右手と左手の動きを分ける)して、そのエッセンスのみを取り出して基礎練習として活用する事も有効であるといっていました(あくまで曲を弾くための基礎練習ですから)。

そして、全員が基礎練習の教則本としてスコット・テナントの「パンピング・ナイロン」を進めていました(私もそれ以来、この本を用いて練習しています)。

こうしたトップギタリスト達でも毎日練習を始めるときは非常に基本的な動きからスタートするというのは非常に新鮮な驚きでした。この時ディヴィッド・ラッセルが「僕は毎日ギターの練習を始めるときは、まったくの初心者になったつもりで一つ一つの音を確認してゆくんのだ」と言っていたのが非常に印象に残りました。こうした地道なステップの積み重ねによって彼のあの超人的なテクニックが培われていたのですね。

この講習会に参加して以来、私も毎日の練習の前に単純な音だしをするように心がけていますが、なるほど少しづつ効果が出ているような気がします。(長々と書いてしまって申し訳ありません)

勇太
記事COLON 3
登録日時COLON 水 1 3 2006, 22:53

投稿記事 by 勇太 » 金 24 3 2006, 00:37

Atakaさん

非常に参考になるお話をありがとうございました。
一流のギタリストでも(だからこそ)一つ一つの動作に神経をつかっているのですね。大変興味深いです。
紹介されている本、僕も探してみます。

僕が所属しているのは大学のサークルで、普段は合奏の伴奏を主にやっていますが、僕はソロにも傾倒しています。

Ataka
記事COLON 152
登録日時COLON 火 22 11 2005, 20:08
お住まいCOLON ドイツ

投稿記事 by Ataka » 火 4 4 2006, 21:24

勇太さん

練習がんばってくださいね。私もギターはソロのほうが好きですが、たまにアンサンブルやデュオもやってみたいと思う事があります(中々パートナーが見つからないのですが・・・)。それに、アンサンブルはとても勉強になるということですし。

あと、他のところでも書きましたが、「パンピングナイロン」はビデオ(DVD)もお勧めですよ。本では解りにくかったところが、一目瞭然でわかります。問題は英語版しかないことですが・・・。良く売れている教則本なのだから、そろそろ日本語字幕版が出てもよさそうなものですがね。

taka84u9
記事COLON 40
登録日時COLON 土 2 12 2006, 12:16
お住まいCOLON 京都

投稿記事 by taka84u9 » 土 2 12 2006, 12:36

こんにちは。自分も大学でマンドリンオーケストラに所属しています。

先日ラッセルの日本公演を聴いてきましたが、いやはや世界の巨匠クラスともなると格が違いましたね。ただただ凄いの一言で

そんなラッセルが毎日初心者に戻って練習を開始しているとは・・・

かれこれ10年近くギターを続けてきたので、ある程度弾けるという自負があったのですが、井の中の蛙だったと思うと恥ずかしい限りです

もう一度初心に戻って練習しようと思います。

Atakaさん、有益な情報ありがとうございました。

そして勇太さん、お互い頑張りましょう。

ピーチ
記事COLON 19
登録日時COLON 土 14 4 2007, 22:45

なるほど

投稿記事 by ピーチ » 火 21 8 2007, 10:45

Atakaさんの書き込み、興味深く読ませていただきました。どのような基礎練習をしたらいいのか難しいなぁといつも思います。ところでパンピングナイロンのDVDは日本のDVDプレイヤーでも再生できるのでしょうか?

Ataka
記事COLON 152
登録日時COLON 火 22 11 2005, 20:08
お住まいCOLON ドイツ

投稿記事 by Ataka » 水 22 8 2007, 18:50

ピーチさん、こんにちは

先日、改めてパンピングナイロンのDVDを見ましたが、やはり色々とタメになることがありました。教則本には書かれていない重要なことが、さらっとスコット・テナント本人の口から語られていたりして、ビジュアルの強みだとつくづく思いました。益々、日本語字幕バージョンが望まれますね(だったらお前がやれ?失礼しました)。

このDVDのリージョンコードは全世界向けだったと思いますので、多分日本でも大丈夫ではないでしょうか。少なくともドイツ(リージョンコードは日本と同じです)でも見ることが出来ましたのでOKでしょう。

ところで、デヴィッド・ラッセルのウォームアップの話ですが、同じようなことが彼のホームページにも書かれています。

http://www.davidrussellguitar.com/tip.html

この"tip of the season"のコーナー、多くのためになる情報がありますよ。ユーモアあふれるイラストもgoodです。

黒白・無外流
記事COLON 200
登録日時COLON 土 2 2 2008, 03:51
お住まいCOLON 新潟県新潟市西区

Re: 基礎練

投稿記事 by 黒白・無外流 » 水 20 2 2008, 20:31

おお!ここでもゆういぎなモノをみつけてしもうた。ドイツにはホント足を向けて寝られないw
Atakaさまの軌跡をここでもハケーン( ・д・)/−−=≡(((卍 シュッ!!。根岸流の手裏剣でございました。
手裏剣お秀でした( ・д・)/−−=≡(((卍 シュッ!! :cafe: :cafe: :cafe:
Jazz長屋からクラシックを意識して二十年近く。右も左も分からない初心者です。