左指の運指の位置

sedona
記事COLON 4
登録日時COLON 土 6 5 2006, 12:07
お住まいCOLON 神奈川県

左指の運指の位置

投稿記事 by sedona » 日 7 5 2006, 17:38

 クラッシックの曲の楽譜をネットで探してみると、楽譜によっては左指の位置が違う場合が良く有ります。例えば1弦の開放音、2弦の5フレット目、3弦の9フレット目は同じ音程ですので、3種類の押さえ方があることになります。
 出版社の出している楽譜には作曲家が指定した運指が書いてあるようなので、それが正統派とすると、演奏者によっては、あえて変更する人もいると言うことなのでしょうか。
 響き、弾きやすさから気に入った運指を選んでいますが、何種類もあると迷ってしまい、ほんとにこれで良いのかなと思ってしまいます。

CG_MASA
記事COLON 57
登録日時COLON 金 3 3 2006, 12:34
お住まいCOLON Hiroshima

投稿記事 by CG_MASA » 水 10 5 2006, 12:21

sedonaさん、今日は。 MASAと申します。

クラシックギターでは運指の問題は避けて通れないですね。
まず、出版社の楽譜にある運指ですが、下記の3通りが考えられます。

(1)作曲家自身が運指をつけている場合
  作曲家がギタリスト(主にタレガ以降)の場合、運指をつけるケースが多い。

(2)作曲家以外のギタリストが運指をつけている場合
  例えば、セゴビアが校訂した曲など、作曲家がギタリストでない場合、
  作曲家が依頼したギタリストが運指をつけるケースが多い。

(3)運指がつけられていない場合
  運指は自分で考えろということですね。
  例えば、タンスマンのカバティーナや、ロドリーゴのアランフェス協奏曲など。
  ヴィラ=ロボスの曲なども、ごく一部しか運指が指定されていない。

また、出版社の楽譜でも、ソル、ジュリアーニやメルツなどの古典・ロマン派の著作権のないものは、もともとほとんど運指がつけられていないこともあり、校訂者が運指をつけて、何種類も出版されているケースがありますが、この場合は、校訂者ごとに、運指が異なる場合があります。

バッハやアルベニスなど、他の楽器の曲からの編曲ものの場合は、編曲の数だけ異なる運指が存在します。

同じ楽譜で、異なる運指が何種類もありますが、これは、運指をつける人の曲の解釈や音楽的欲求、技術的な難易度、演奏効果などによってさまざまな運指が考えられるからです。

運指がつけられている場合は、まず、なぜこの運指になっているのかを考えてみてください。
例えば1弦の開放音でも弾けるのに、わざわざ2弦の5フレットを使っている場合、例えば、

 2弦を使うことで柔らかい音を要求しているのか?
 前の音が2弦なので、同じ弦を使うことで、音質を均一にしたいのか?
 次の音へスムーズにつなぐことができるからか?
 1弦の開放音を使った場合、開放音の消音が難しくなるからか?

というようにいろいろ考えられますね。
「何種類もあると迷ってしまい、ほんとにこれで良いのかなと思う」ということですが、
こういった疑問を持つことが大事です。

自分で運指を考えるには、経験と技術が必要と思います。
この運指しか考えられないと思っていても、他の可能性がある場合も結構あり、
いろいろな楽譜の運指をみて、経験を積んでいかれるとよいと思います。
先生について習っているのであれば、疑問にもった運指は、先生に質問してみると
勉強になると思います。

私自身は運指を変えることにあまり抵抗はなく、結構自分で変えています。
どういった場合に変えるかというと、技術的な難易度を下げるために、易しい運指にする(特にバッハなど)場合や、付けられている運指に合理性が感じられず、もっと良い運指に変えたいと思ったときなどです。
運指を変えることによって、犠牲になる部分(音のつながりが悪くなるなど)が出ることもありますが、自分の技術と経験によって総合的に判断する必要があると思います。
運指を考えることはパズルのような要素もありますので、パズルだと思って楽しめるようになったら良いですね。

長文失礼しました。

sedona
記事COLON 4
登録日時COLON 土 6 5 2006, 12:07
お住まいCOLON 神奈川県

投稿記事 by sedona » 水 10 5 2006, 22:37

CG_MASAさん、丁寧な回答ありがとうございます。

しばらく疑問に感じていた事だったのですが、明快なご説明で、すっきりとしました。クラッシックの曲はすべて、作曲家が運指を指定しているのかと思っていましたが、色んな場合があるのですね。

私のギターの経験のほとんどがクラッシック以外なので、曲は耳コピーばかりでした。運指は自分で考えるしかないのですが、アーティストがどう弾いているかは気になるところで、ビデオで確認して違っているときは修正していました。

クラッシックでは作曲家の考えを忠実に表現することが原則だと思っていたので、人によって違った弾き方をすることに抵抗がありました。しかし、そこまで厳格に考えずに、自分の表現として、色んな形があってもいいのかなと思います。ギターは楽しむことが第一ですね。

ttpshot
記事COLON 3
登録日時COLON 火 14 11 2006, 09:37

投稿記事 by ttpshot » 金 17 11 2006, 09:16

これ、僕もずっと疑問に思っていました。
確かに運指が変わると、曲の表情もガラっと変わってしまいますよね。
初見の楽譜を上手い運指で弾けた時はかなり嬉しいです。

バイオリン等の他の弦楽器はどうなっているのでしょうか。