投稿記事
by honey helper » 木 11 1 2007, 12:49
Yukiさん
こちらこそ、好き勝手な意見におつきあいくださいまして、ありがとうございます。
まさに、その通りですよね。どんな事でもそうなんでしょうけど、特にクラシック音楽は「音楽自体をどう解釈して表現するか」という点が非常に高い壁だと思います。
私も、「うーん、なかなかうまく弾けたな」と言って一杯飲みたくなるのは、お手本のCDを聴いて、ちょっと自分流の解釈をつけたりして、その通り弾けない箇所は、うまくごまかしたりして・・・
という感じですものね。とてもじゃないけど、作曲家の気持ちやら、現代の解釈の傾向やら、自分のオリジナリティやらを、最初から最後の一音まで通す。しかもいつでも同じようにできる。なんて事は真似ができません。
最後にひとつだけ、昔の思い出を書かせてください。
コピーライターに成り立て(ド初心者)の頃、先輩に言われた言葉です。
「ベートーベンみたいに深刻な顔してコピーを書いてるうちは、アマチュアだ。それを鼻歌歌いながら書けて初めてプロになれるんだよ」
私の新人時代は、まだ手書きでコピーを書いていた時代だったので、原稿用紙に書き取りする事から始めさせられました(コピーを書くための書き取りってあったんですよ)。
そして、課題があると「視点を変えて明日までにキャッチフレーズを50案作って来い」なんていうのもありましたね。それでやっとキャッチが決まっても、ボディコピーの書き直しなんて10回程度は当たり前。その間に色んな本を読んで、人のテクニックを盗んだり、資料を揃えたり・・・ よく体が持ったなと思いますが、若かったからできたんでしょうね。
やっぱり、自分の持てる時間を全て費やしてテクニックを磨き、学問としての音楽を勉強する。
それが越えられない壁という事ではないでしょうか。